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わたしばぶちゃん

なにかけばいいのかわかんない

沈黙のエール

拾い物。

あらすじは自分で調べてね。

読み始めからシュークリームが食べたくなっちゃうお話し。でも内容を読むとカスタードクリィムのようにどろっどろしていた。主人公がわっくわくしながらフランスへの研修を目前に父が他殺。父を殺した犯人は誰か?これを軸として家族の秘密が解き明かされていく様子が好き。刑事の解説部分が少し面倒だと感じたけど、パズルのピースがきちんと繋がっていくのでストレスフリー。だけど、主人公って最初こそは意思があったのに最後になって物語の展開に合わせる為に息している舞台装置のように思えてきた。わらう。父は死ぬし兄は容疑者だと言われるし実は自分に甥がいたと今更知らされるし、亡くなった姉の恋人に姉の代用にされるわでメンタルが弱ってたと思うと仕方がない。
 個人的に深津と陣内が対面するシーンはこの物語の中で一番のお気に入り。賢い奴らが静かに敵意を放つ雰囲気を文章で感じることができた。深津は先天性の頭いい奴。陣内は後天性だと思う。しかしながら、陣内の愛の形は歪んでしまったけど、恋人の事を本当に愛していた結果だと考えると物語ー不幸な奴。この沈黙のエールで家族愛を滲ませてもらったし、感動したというコメントも見かけたけど、幸福に上書きされた不幸たちがシミを残しててなんとも言えない。登場人物の中で陣内さんがわたしの中でHOTな人間。覚えておこう。好きな人の為に自分の不幸&立場を利用するなんて中々できないよ。相手を1番に思っていない限り。
 最後になると沈黙のエールという言葉の意味が良く分かったのですっきり。沈黙じゃわからねーよ、言葉にしろ。と思わせるのもこの小説の醍醐味なのかな。個人的に東京をぶらぶらしたような気持になる描写が多かった。納得させてくれるけど感涙するほどじゃなかった。気が付けば終わっていたという感じ。

これ捨てた人、するっする読んで満足して捨てたのかな。物語を中断させて捨てたのかな。それもまた沈黙である。